【簡単!すぐわかる美術史】印象派?新印象派?ポスト印象派?って何がどう違うの?その3

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皆さんこんにちは、タツヤです。
第一章の印象派からついに三章目!ポスト印象派編に突入!!

ポスト印象派はあの有名な画家ゴッホが出てきます!

まず、ポスト印象派は印象派が活躍した19世紀後期頃に活躍した画家を総称した言葉です。
ですので、印象派や新印象派とは違い似たような絵を描いているグループを指した名称ではないのです。

19世紀後期頃のパリはパリ万博や科学の発展が進みそれに伴い芸術も変化していきました。
そんな時代にポスト印象派といわれる代表画家はセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなります!

誰⁉って思う画家もいるとは思いますので後ほど一人一人説明致します!

ポスト印象派は【新印象派】や【印象派】がなし遂げた色彩の自由
をさらに発展させていくのですが、、、、

そのきっかけを作ったのが日本の浮世絵なんです!


パリ万博の影響でパリじゅう大浮世絵ブーム!!
多くの画家たちに影響を与えました。

葛飾北斎 「東海道五十三次 絵本駅路鈴 岡崎」


もちろんあのゴッホも影響を受けています。
下記の作品はゴッホの自画像ですが後ろに飾ってある絵、、、、浮世絵ですよね?

フィンセント・ファン・ゴッホ 「耳に包帯をした自画像」 (1889)

お金がなかったゴッホは弟で画商をやっているテオに大量の浮世絵を送ってもらいたくさん模写しています。ゴッホは貧困生活にくるしんでいました!
また、ゴーギャンも浮世絵の影響を受けています。

ポール・ゴーギャン 「アルルの老婦人」 (1888)

上記の作品はゴーギャンの 「アルルの老婦人」
いっけんわかりづらいですが、
浮世絵の特徴でもある色彩が平坦で写実的でない感じが浮世絵の影響といえるでしょう。

上記の表現は当時パリではクロワゾニズムといわれています。
特徴としては、くっきりした輪郭線で描いた線や対象物の質感を単色で塗りつぶす。
っといったところで、ゴーギャンは人の内面を描こうと試みました。

ゴーギャンはゴッホと同居し絵を競い合っていましたが馬が合わず2ヵ月で終わりを迎えます。
そのストレスでゴッホは自分の耳を切り落とすのですが、詳しいお話はまたの機会に(笑)

そして、この時代の中でももっとも遅咲きだったのがセザンヌ!
セザンヌって誰?!と思われる方も多いと思います。

それがセザンヌあのピカソに師と仰がれるほどの人物なのです。。。。

ポールセザンヌ
参照元:https://www.metmuseum.org/art/collection/search/435876?ft=Cezanne&offset=0&rpp=40&pos=1

セザンヌについては所説ありますが、ずっと絵が下手だったといわれています。
上記の絵も転げ落ちそうなぐらい傾いてませんか?
しかし、セザンヌはこれを「多角的視点で絵を描いているのだ」といいます。

多角的視点とは?
物の本質を描くためにはいろんな角度から描くべきだという思想です。
例:さいころを理解するにはさいころの展開図を見ればいいですよね?
それに似たような思想です!

この思想はピカソに多大な影響を与えました、
キュビズムは聞いたことありませんか?

フアン・グリス 「パブロ・ピカソの肖像」 (1912)
参照元:https://publicdomainq.net/juan-gris-0021448/

上記の絵のように多角的視点でさらに形を単純化して描く技法です。
セザンヌの思想を受け継いでるように思いませんか?
それがキュビズムといわれるようになっていきます。

このように後期(ポスト)印象派はいろいろな芸術運動、文化に触発され様式が変化していきます。
それにより多様な芸術が生まれ、多種多様な芸術家を輩出した時代になったのです。

ボンボヤージュ!

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